雨水貯留・利用において最も重要なのが、この取水と同時に行う、初期浄化の技術です。
トーテツはこの初期浄化のための装置として、雨水分流除塵器「ぶんりゅう I 型」、「ぶんりゅう Ⅱ型」、管口浄化フィルター、ノンダスト(除塵管理桝)を完成しましたが、これらの使用によってゴミ・塵埃の99%以上、100μ(0.1㎜)以上のほとんどすべての汚染物質を除去することが可能になりました。
分流除塵器『ぶんりゅう I 型』 | 建物の縦樋から取水する場合に使用。 一般家庭を中心とする、小・中規模の雨水利用向き。 |
分流除塵器『ぶんりゅう Ⅱ 型』 | 建物の縦樋から取水する場合に使用。 中・大規模の雨水利用向き。建物から離れたタンクに送水可能。 |
管口浄化フィルター | 通常、分流除塵器と併せて使用し、微細な塵埃を除去。 |
ノンダスト(除塵管理桝) | 通常、U字側溝に集まる表流水を取水する場合に使用。 |
分流除塵器『ぶんりゅう I 型』 ※屋外仕様
適用立樋は最大φ75まで。小・中規模の雨水利用向き。
集水面となる屋根・屋上からの雨水の落下距離(縦樋の長さ)が10mを超えるような場合は使用を避け、「ぶんりゅうⅡ型」をお使いください。
腐葉片などは本体上部のストレーナーで除かれ、さらに溶解混入している大気汚染物質や塵埃の大部分は本体内部で分流除去されます。
これによってゴミ・塵埃の大部分が除かれますが、管口浄化フィルターを併用することで、さらに高度な浄化が可能となります。

ぶんりゅうⅠ型

断面図

ぶんりゅうⅠ型と地上設置型雨水タンクの
組合せ設置例①

ぶんりゅうⅠ型と地上設置型雨水タンクの
組合せ設置例②
分流除塵器『ぶんりゅう Ⅱ 型』 ※屋外仕様
小口径から大口径までのほとんどすべての縦樋に適合し、中・大規模の雨水利用に向いています。
落葉・虫・小石などはストレーナーで補捉し、初期雨水に含まれる大気汚染物質や塵埃の大部分は初期雨水だまりに導かれます。
自然の水圧による送水機能を持っており、これにより地上設置型タンクは任意の場所に置けるようになりました。管口浄化フィルターの併用で、さらに高度の浄化が可能となります。

ぶんりゅうⅡ型

断面図

ぶんりゅうⅡ型と地上設置型雨水タンクの組合せ設置例

地下貯留槽用地下直結型の設置例

ぶんりゅう Ⅱ 型の完成によって、地上設置型タンクの使用範囲が大きく広がりました。ぶんりゅう Ⅱ 型が持つ、下記の2つの機能にご注目ください。
(機能1)
建物から離れたタンクに貯水できます。
ぶんりゅう Ⅱ 型の完成によって邪魔にならない場所に、大きなタンクを置いて、貯水することが可能になりました。

(機能2)
屋根や屋上の全面から集水することが出来ます。
ぶんりゅう Ⅱ型は、まさに雨水本格利用の必需品です。

管口浄化フィルター ※屋外仕様
通常、分流除塵器と合わせて使用し、雨水が貯水槽に流入する直前で最終的に微細な塵埃を除去します。
本体内部には100μ(0.1mm)以上の塵埃をすべて補足する不織布が使われており、雨水はこれを通して濾過されます。
降雨に伴って微細な塵埃が持ち込まれることにより、不織布は少しづつ目詰まりを起こすことになりますが、構造を工夫することで、メンテナンスは通常半年に1回程度、不織布を洗浄するだけで済むようになりました。

管口浄化フィルター

断面図

地上設置型雨水タンクへの設置例

ユニバーサルタンクへの設置例
ノンダスト(除塵管理桝)
地表面に流下し、U字側溝等に集まった雨水を取水して浄化し、地下貯水槽に導く初期浄化装置。
雨水中の汚染物質は、雨水がスクリーン→沈砂部→土砂沈降部(初期雨水溜まり)と流れるに従って、大きいものから小さいものへ順番に除去されていきます。
そして下部管理枡には上記の管口浄化フィルターで使用されるものと同じ不織布があり、ここで100μ(0.1mm)以上の塵埃を濾過し、きれいな雨水を地下貯水槽に導きます。



